富山市医師会看護専門学校

076-425-4110

令和4年度 富山市医師会看護専門学校 学校評価

学校職員による評価結果

評価基準当てはまる
やや当てはまる
当てはまらない

【 図1 領域別平均 】

 令和4年度、准看護学科は令和4年度入学生(63回生)の新カリキュラムを開始し、看護学科は令和5年度入学生(49回生)の新カリキュラム申請に向けて取り組んだ年であった。准看護学科では、准看護師試験で全員が合格をすることができた。新カリキュラムでスタートした1年生は、新設科目も含め軌道にのり学習が進んでいる。看護学科では、例年同様、学生個人の学習習熟度を見極めた国家試験対策を進めており、昨年は100%の合格率であったが、令和4年度は涙をのんだ。出題基準の改訂年であったこともあり、卒業までに社会に求められる看護実践能力と学力向上にむけた個別の指導対策を考えさせられた一年であった。学生と一緒に学習方法を考える時間をさらに設けていく。また、両学科入学生定員割れの現状があるため、教育内容の見直しと評価を継続し魅力ある学校づくりを強化していく。
 学校全体としては、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症は収束することはなく、コロナ感染陽性や濃厚接触者扱いになった学生(欠席者)が増加した。そのため、新たに迅速かつ適切に対応できるよう、本校新型コロナウイルス感染症(COVI-19)対応マニュアルを4回改定し、学業への不利益がでないように円滑な学校運営に努めた。
 学校職員による評価結果と課題について分析した結果については、過去最高の評価点となった昨年と比べ、6つある評価項目のⅠ「教育理念・目的、教育目標」(平均2.9点)、Ⅳ「地域貢献・国際交流」(平均2.4点)は、平均点は同じで維持したが、他の4つの評価項目Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴは、それぞれ平均値0.1点低下した。6つの全評価項目の総平均は昨年と比較し、0.1点低く、過去の平均値の推移からみると令和2年度と同得点で、大きく下回る得点ではなかった。そのため、75項目の評価内容に着眼し、どの評価内容が昨年と得点差があるのか分析した。その結果、0.2点以上得点が上がった評価内容は、75項目中4項目、0.2点以上得点が下がった評価内容は、75項目中14項目であった。
 評価内容の得点が0.2点以上上がった項目は4項目と少なかったが、今年度両学科の教員が一丸となって取り組んだカリキュラムに反映する内容であった。このことは、教員個々の教育活動へ認識の高さがあったと評価できる。4項目の評価内容は、①「授業内容や指導方法(説明・発問・指示・演示等)は学生のレベルに合うように工夫や改善がなされている」、②「臨地実習施設は学生の学習を支援する体制を整えている」、③「災害など非常時の危機管理体制が整っている」、④「国際的視野を広げるための自己学習に適した環境を整えている」である。
 次に、得点が0.2点以上下がった14項目の中で、一番下がった点数差は0.4点の1項目であった(他13項目は全て0.2点の低下)。その評価内容は、「教員が相互に成長できるよう、相互研鑽のシステムを整えている」であった。この評価が低い背景としては、教員の経験年数が背景にあるのではないかと考える。本校は、教員歴の中堅層が少ない人材の特徴がある。そのため、この特徴を活かした職場内教育を推進する土壌を作りあげていくことが課題であると考える。

【 過去の評価 】

 令和3年度学校評価

 令和2年度学校評価

 平成31年度学校評価

 平成30年度学校評価